特別支援教育が専門の学校心理士である著者が、子どもたちの進路について具体例を挙げて説明している本です。どのぐらいの学力があれば、どのような進路が考えられるのか、を知れるので、進路に悩む保護者の方には参考になると思います。
特に印象に残ったのは、高校卒業後を視野に入れて、今の教育、療育を考えるということ。つまり、「障害者」として生きるのか、「健常者」として生きるのか、ということ。長男の場合は就職のことを考えると、障害者枠で就職できる方がいいだろうなと現時点では思いますが、本人のやりたいこととか、できることによって将来はいくらでも可能性はあるとも思っているので、できるだけ勉強も含めてできることを伸ばしてあげたいと考えています。
進路については公立の高校はちょっと難しそう…入れたとしてもいろんな支援がないと続けられないんじゃないかなと思います。公立高校でも自立支援コースなるものがある高校もあり、今後増えるだろうとも書かれていました。通信制の高校が何校か紹介されていて、今のところ通信制の高校がいいんじゃないかなと漠然と考えています。目安として小6~中1レベルの学力があれば大丈夫なようです。ただ、これからもどんどん選択肢は増えていくことが予想されるので、常にアンテナを張っておこうと思っています。
おすすめの教材もいくつか紹介されていて、その中にあった「すらら学習支援システム」というものが気になっています。
- 無学年式で、分からないところまでさかのぼって学習できる
- アニメーションキャラクターの先生が対話型、スモールステップで教えてくれる
- 分からないつまずきの原因を自動的に診断して学びなおすことができる
- 学習をすると達成したミッションに応じてポイントがもらえるゲーム的な要素がある
- 「すららコーチ」という専属のコーチがついてくれて、学習設計や保護者のサポートもしてくれる
問題文は読んでくれるし、アニメーションで学習できると視覚優位の子どもには分かりやすいし良さそうだなと思いました。ただネックなのは料金。入会金が小中・中高5教科コースは7700円。小中・中高3教科コース・小学4教科コースは11000円。月謝は、3教科・4教科コースが8800円、5教科コースが10978円です。(4か月継続コースというちょっとお得だけど休止できないコースもあり)オンライン教材としてはお高めです。ただ、近所の学〇教室も月謝は8000円なので、塾に行くと思えば同じくらいなのかも…?(あまり塾の相場には詳しくないので分かりませんが…)
今のところ、支援級の先生が熱心にしどうしてくださるおかげか、一応勉強にはついていけているようなので、まだ大丈夫かな…と思っています。が、もっと高学年になって難しくなってついていけなくなってきたら検討しようと思っています。ちなみに兄弟で使うのはNGらしい。残念。(子どもが多いと一人当たりにかけられるお金が減りますよね…)
学力も大事ですが、自己肯定感や社会性も大切と述べられていて、18歳の時に7歳の社会性が身につていれば働くことができるそうです。どれだけの社会性を身につけることができるか…ソーシャルスキルトレーニングについてもしっかりやっておかなくてはいけないなと感じました。
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