平成24年 長男が誕生した時のお話です。出産場所は総合病院、妊娠期間は39週、3000g越えで生まれました。出産中に胎児の心音が下がり、吸引分娩に。無事に誕生しました。が、生後数日経って、新生児室にいる時に新生児無呼吸発作が。小児科入院し、MRIを撮ってもらうことに。脳内に少量の出血がありましたが、問題ないと言われ生後5日で退院。その後は大きな病気もせず、すくすく成長していきました。
出産当日
朝7時ごろ、おしるし(出血)があって、心配になり病院へ。子宮口が開きかけているとのことでそのまま入院になりました。(10時ごろ)時々お腹は痛くなるものの、まだまだ余裕で12時に出されたお昼ご飯もペロリと食べました。だんだん痛みは強くなってくるけど、まだなんとか耐えられるレベル。14時ごろからぐんと間隔が短くなってきて、痛みが強くなってきました。でもまだ耐えられる。大部屋の陣痛室だったので、他にも妊婦さんがいて、めちゃくちゃ叫んでたからまだこんなもんじゃないのかも…と思って我慢していました。でも一緒にいてくれた実母が、しんどそうなので一回呼んでみようと看護師さんを呼んでくれて。そしたら子宮口開いてる!もう行きましょう!と言われ、ヨロヨロ歩いて分娩室へ。痛みの少ないタイミングで分娩台によじ登りました。
分娩台でお腹に色々モニターの電子?をつけられ、点滴を入れられていると、
「赤ちゃんの心音が下がってる!先生呼んで!」と看護師さん。
先生がすぐ来て、「吸引しますからね!」と言われる。
先生が何か探している…
「これしかない?まあいいや!」(吸引する道具がどうやら先生のほしかったものより大きかったっぽい)
ええ…と思いつつも、なんかもう痛すぎて訳がわからないのまま
15:01 長男誕生
終わった…?と放心状態でした。「お母さん大丈夫!?赤ちゃんだよ!」と連れてきてもらったものの、全然実感が湧かなくて、初めての赤ちゃんの第一印象は「生きてる…あったかい…」でした。もっと感動して嬉しくて涙が出るのかとか想像してましたが、それどころじゃありませんでした。急にお産が進んだから、赤ちゃんがびっくりして心音さがっちゃったのかもね、と助産師さんには言われました。今見ると、母子手帳には吸引分娩(胎児ジストレス)とあります。
赤ちゃんと胎盤が出た後は会陰切開と裂けた傷を縫うのがめちゃくちゃ痛い。出血量も228mlと3人産んだ中では一番多かったです。当日はおしもがとにかく痛すぎて歩けない。寝たきりで、赤ちゃんも授乳のタイミングに部屋に連れてきてもらいました。
翌日から授乳室に行くのも痛くて大変。そんなにすぐおっぱいも出ないしうまく飲ませてあげられない。赤ちゃんもはじめは上手に飲めない。赤ちゃんはもちろんかわいいんだけど、初めてのことだらけでちょっと落ち込んでいました。
生後3日ぐらいの時、授乳室に行ったら
新生児室にいる時、顔が青黒くなっていて、息してませんでした。足の裏を軽くたたいたら赤みがもどってきたので、もし息してなかったらたたいてください。
と看護師さん。
は??え????
もう頭の中で大パニックになりました。家族に話して、廊下で過呼吸になるくらい号泣。夫が師長さんと話してくれて、説明の仕方がよくなかったと謝ってくれました。今思うと、身体は痛いし、授乳もうまくできないし、産後ブルーもあったんだと思います。新生児無呼吸発作については身体の機能がまだ未熟だから、息をし忘れてしまうことがある、よくあることではないけれど、珍しいわけでもない、と説明してくれました。
それから小児科医の診察、あまりに心配していたからか脳のMRIも撮ってくれました。
すると脳内に小さな出血があったとのこと。吸引分娩だったせいか尋ねると、吸引分娩であってもなくても出産ではよくあること。MRI撮ったから分かったけど、普通は気づかない。出血は成長の過程で吸収されるから問題ない。と言われました。
その後は本来なら母子同室になる予定でしたが小児科入院となり、通常通り生後5日で退院になりました。念のため呼吸を感知する、胸につけるアラームを貸してもらいました。(呼吸が止まったらアラームが鳴る)
一回外れてしまってアラームがビービー鳴って焦ったけど、家では息が止まることはありませんでした。
その後はよく飲み、飲みすぎてよく吐き、よく寝てすくすく成長。とりあえず抱っこか授乳すると泣き止むし、車に乗せるとすぐ寝るし、にこにこ元気で予防接種も泣かない、とても育てやすい赤ちゃんでした。
この出生時に心音が低下したこと、新生児無呼吸発作が起こったこと、脳内に出血があったこと、などと、長男が軽度知的障害のある自閉症スペクトラムと診断を受けていることが関係しているかは分かりません。もちろん、長男と同じようなことがあったから必ず知的障害や自閉症になるということではありません。あくまで、こういう人もいる、という一例です。
自閉症の子が赤ちゃんのころはものすごく育てにくいか、ものすごく育てやすいか、どちらのパターンもあるようです。長男は目も合うしよく笑うし、慎重なのも大人しいのも一人目だからなのかなと思っていたし、首すわりや寝返り、お座りなど身体の発達は育児書通り。まさか自閉症とは思ってもみませんでした。初めて違和感を感じたのは生後8か月ごろ。おもちゃを取りたいときに、私の手をつかんで取らせたんです。(クレーン)でもそのクレーンも2,3回でしなくなったので、気にしていませんでした。しかし、2歳前になっても意味ある発語がほとんどなかったので、これはちょっとおかしいのかも?と思い始めました。<続く>
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