「自己肯定感」というキーワードがすごく気になっており、Prime readingにあったので読んでみました。具体例が多く、イラストも多いのでとても読みやすいです。「親の自己肯定感=子どもの自己肯定感」というところが特に印象に残りました。
この本の著者は元フリーアナウンサーで現在はコーチングを専門とされている方です。子どもに対して良い声かけを「天使の口ぐせ」、悪い声かけを「悪魔の口ぐせ」として、具体例をたくさん挙げて書かれているしイラストも多いので、さらっと読めば1時間ぐらいで読めるんじゃないかと思います。
感想としては、私「悪魔の口ぐせ」ばっかりやん…と思いました。でもたぶん、多くの保護者の方はそうなんじゃないかな…。「ケンカをするなら、捨てるよ!」とか、「何回も言ったよね?」とか、しょっちゅう言っています。その悪魔の口ぐせを言ってしまう場面で、こう言えばいいという「天使の口ぐせ」例が載っています。それを意識して言うようにすれば…と思うのですが、絶対に忘れてしまうので、メモをして時々見返そうと思いました。
子どもがやりたいと言って始めた習い事なのに、やめたいと言いだした時の声かけも載っていました。先日娘がピアノを辞めたばかりだったので、この本をもっと早く読んでおけば…!と少し思いました。
一番印象に残ったのは子どもとお母さんの自己肯定感はイコールの関係にあるという部分。(著者はマザーズコーチングスクール認定講師なので、お母さんとありますが、「保護者」に置き換えて読んで大丈夫だと思います)子どもの自己肯定感は高く見積もられがちなようで、保護者は「我が子は自分よりも自己肯定感が高い」と思っている人が多いそう。ですが、自己肯定感は人との関わりの中で育まれるので、身近な存在である保護者の自己肯定感が影響してしまうそう。確かに、保護者の自己肯定感が高い(余裕がある)と悪魔の口ぐせは出にくくなるかもしれません。
大人になると「自分は価値がある存在だ!」と素直に思うにはなかなか勇気がいるというか、いろんなことを知りすぎている気もしますが、それでも「価値がない存在ではない」と思うことはわりと受け入れやすい気がします。二重否定は強い肯定なので言ってることは同じなんですけどね。
なので、この本を読んで、悪魔の口ぐせばっかり言って、自分はなんて悪い親なんだ…と思うのではなくて、こういう言い方もあるのか!という気づきを心にとめておいて、なるべく天使の口ぐせで言えたらいいけど、無理な時は無理だわ、と軽く考えてもいいのかもしれない。と思いました。
Prime会員になるとPrime readingの本が読み放題です。他にもたくさん育児・教育関連の本があるので、会員の方は覗いてみるといい本との出会いがあるかもです。
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