ピクサー作品はほぼ全部観ている我が家、夏休みにピクサー最新作の「マイ・エレメント」を観てきました。個人的な感想を【ネタバレあり】で残しておこうと思います。
あらすじ
舞台となる「エレメントシティ」は火・水・風・土の4つのエレメントが生活している。そこへ移民としてやってきた初めての火のカップル(エンバーの両親)。火は他のエレメントに差別をされます。賃貸に入居できない、入れてもらえない場所がある、など。両親は自分たちで廃屋を改装し、商店(雑貨屋?)を始めました。主人公の火の女の子・エンバーは火の街から出たことがなく、自分は将来、両親の店を継ぐんだと思っています。癇癪持ちですぐかっとなり、文字通り爆発します。そのせいで地下室の配管から水漏れを起こします。そこへ水道管の検査をしていた水のウェイドが流されてきます。そして、配管が基準を満たしていないから、この店は営業停止だと報告しなくてはいけないとエンバーに言うのです。両親の大事な店を営業停止になんかさせない!とエンバーはウェイドを追って火の街を出て、市役所へ行きますが…と言うお話。
超個人的な感想
まず思ったのはエレメントシティがズートピアっぽいなと。それぞれのエレメントに合わせたつくりになっている都市で高層ビルが立ち並んでいる。電車(電気で動くかは不明)がウォータースライダーみたいになっているのは楽しそうなんだけど、そもそも意識を持った個体の範囲はどこまで?というのが気になりました。ウェイドも配管を通ってきたけど、生活用水とエレメントの水の人の違いって何?普通の地面、水などは存在しているわけで…なにかタマシイ的なものが宿ってるの?子どもたちは小さいけど、大きくなるっていうのは自分の身体の範囲にできる火・水・風・土が多くなるってこと?とか考えてしまいました。
フィクションだからそこは考えちゃいけないのかもしれませんが…。
あと一番気になったのは、風のゲイルが水の中に空気を入れて大きな泡を作って、そこにエンバーが入り、ウェイドがその泡を持って水の中を進むシーン!!あれってありうるの?空気の泡の中の火は水の中に潜れる?火って酸素を燃やして燃えてるんだよね?そもそも何が燃えている?水がかかって腕や足が消えても、木の板?を食べて手足を生やしているから木か何か核になるものが中にある?そういうことばっかり考えてしまって、せっかくきれいな映像だったけど頭に入ってきませんでした。
ぜひ空想科学読本で取り上げて頂きたい。
↑これ、大人も子供も大爆笑でしたw
ラストは、一回蒸発してもまた冷やせばいいんじゃない?と思ってたら本当にそうだったのであんまりハラハラはしませんでした。個人的には、エンバーとウェイドは(物理的に)触れ合えない方がよかったなーと思ってしまいました。触れられない、けど好きだし一緒にいたい、っていう方がストーリー的には好み。
自分とは全然違うと思っていた人ともちゃんと触れ合えるよ、一緒に生きていけるよ、みたいなメッセージなんだろうということは分かるんですが。ディズニー&ピクサーだし。
でもでも、癇癪持ちだけど行動力もあって優しいエンバーと、泣き虫(しょっちゅう大号泣)だけど優しくて落ち着いているウェイドはとっても良いカップルでした。ウェイドはエンバーにくっついて旅に出て何するの?とは思いましたがw色々書いたけど、映像が美しいし面白かったです。
あと、ウェイドの妹(?姉だっけ?)の恋人が女性だったり、道行くカップルが同性だったりしたので、これからは同性カップルが当たり前に登場することがスタンダードになるんだろうな(特にディズニーでは)と思いました。もっと純粋にストーリーと映像を追ってればより楽しめたに違いない。
本編の前に、短編の「カールじいさんのデート ダグの日常」も同時上映されました。面白かったけど、やっぱりフリドリクセンさんはエリーひとすじであって欲しい、という気持ちと、もう何年も経っているんだから新しい恋をしてもいいじゃないか、という気持ちと、なんだか複雑な気持ちで観ました。現実なら新しい恋に向かっていった方がいいと思うけど、フィクションだから生涯エリーだけを貫いてほしい気もしました。まあ結局……でしたが。
子どもウケはあんまり…でした
終わってから、子どもたちに感想を聞いてみたら、「思ってたんとちがった」「あんまりおもしろくなかった…」と…。結局ラブストーリーだし、そういうのに興味がない小5・3年男子たちにはあんまり響かなかったようです。小1女子もあんまりよくわからなかったらしい。でもところどころ笑うポイントではしっかり笑ってました。いろんな感想を持つ人がいてもいい、どんな感想を持つかはその人の自由だ、という話はしたので、頭の片隅においておいてくれたらなと思いました。
ちなみに…映画館はイオンシネマでした
イオンシネマは障害者手帳を持っている人と、その付き添いの人が2人まで割引対象になります。子どもはもともと1000円ですが、大人1800→1000円は本当に助かる!子どもが複数いると、大人も2人の方が圧倒的に楽なので、本当にありがたいです!!今回は大人1人で子ども3人連れて行ったのですが、映画が始まる30分前に映画館に到着して、トイレに行かせてからポップコーンを買う長い列に並んでいたら、上映時間ギリギリになりました。
↑ピクサーの本、我が家にあるものより新しいやつが出てるー。これの古いバージョンの本は長男のお気に入りです。そういえばピクサーボールとピザプラネットのワゴン探すの忘れてた!
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